千葉県各界連は、「中止させよう消費税10%増税! ―複数税率・インボイスってな~に―」と題して、5月11日学習会を開きました。講師は、千葉税経新人会副会長の岡澤利昭税理士さん。30頁にのぼるレジュメと資料をもとに、「税とは何か、政治そのもの、だれから徴収し、だれのためにつかうのか」と税のそもそもからはじまり、「40年も国民をだまし続けた消費税」「消費税は庶民の生活を直撃する悪税」とその歴史をふりかえり、「経団連は社会保障負担増と消費税の二けた増税を要求」「平成30年度の税制改正」など、最近の消費税をめぐる動きを紹介しました。そして、いよいよ「消費税が10%になったら、どんなことがおこるか」ときりだしました。「10%になれば、税収の第一位が消費税となる、税収構造の固定化」と国家予算のおける意味合いを解明、10%になれば、売上減少、家計への打撃の大きさ、さらに自営業などに、事務負担増、マイナンバー管理の上に、複数税率による記帳事務などが劇的に大きくのしかかるとリアルに報告、さらに5年後にはインボイスの導入で、小売り自営業、建築職人、農家など、それぞれがどうなるかを紹介しました。
さらに、「輸出免税」をどうみるかも、大手の輸出大企業には「還付」されるが、病院が負担した消費税は全額病院負担となるなどの矛盾も紹介されました。
最後に、財政危機の実態と消費税に頼らない税制への転換を訴え、10%増税中止の運動を呼びかけ増した。
参加者からも積極的に意見や質問がだされました。「30年消費税と闘ってきたが改めて怒りをかんずる、所得税は過去75%だった最高税率が45%に下げられた。担税能力のあるものから取れ!」「内部留保に課税すべき」「アマゾンがなぜ税金納めない?」「業者と消費者を分断する、“益税”攻撃にどうたちむかうか」「消費税は労組がもっととりくむべき」「2重課税問題をもっとふかめたい」などと交流。最後に、「長くつづいてきた消費税とのたたかいだが、いま正念場をむかえている、大いに学び、宣伝・対話で署名をひろげて、たたかいをつよめましょう」と確認して、閉めました。
学習会には、民商、土建、農民連、労連、新婦人、民青、民医連、共産党の8団体55人が参加しました。